興味のあるイベントがぽんぽん開催されたので行ってきたもののいくつかの記録です。奇跡を三回くらい起こさないと全部行けないだろうな…という感じの過密ぐあいでしたが、スケジュールをこねたり周囲の助けもあったりと、なんとか無事行ってきました。
世界に感謝!
楽しかった記録はインターネットになんぼあってもいいので、ちまちま書いていこうと思います。
行ったところ→MERC STORIA 10th Anniversary 癒術士と10年の輝跡展、刀剣乱舞で学ぶ日本刀と未来展 -刀剣男士のひみつ-、内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙、コミックマーケット104
(リンクはすべて公式サイト)
MERC STORIA 10th Anniversary 癒術士と10年の輝跡展
AKIBA_SQUAREにて開催。10周年の集大成的な立ち位置の展覧会でした。見学時間30分強。
イベストスチルの展示なんかを見ていると、読んだ当時の思い出がぶわーっと走馬灯のように駆け抜けていきました。9年ぐらいやっているメルクストーリアの思い出は語り出すと色んな意味でとんでもないことになるので割愛して結論だけ書くと、第一部を振り返る展示で泣きそうになり…流石にオケコンでもないのに泣くのはおかしいだろということでぐっと堪えました。
なんだか不思議な書き方になってしまうんですが、このゲームがこんなに好きなことに対して、誇らしさと恥ずかしさがないまぜになったような複雑な心地になります。
レポっぽいことをちょろっと書くと、等身大のユウとメルク、トトとモンスター達が6mくらいの大きさのパネルで展示されていたモンスターコーナーがとてもよかった!すごいことにどんなタッチでも人やモンスターや風景がその場で生きているような、空気まるごと持ってきたように描写されるスズキさんの絵が大好きです。引き出しの多さが半端じゃないなといつも思います。
メルストの絵って天衣無縫な感じがするので、スマホ画面より大きいポスターで初めてわかる「描いてる…!」というタッチがたくさん見れてほくほくしました。すごかったな…
モケぬいも購入して(初立体化おめでとう)、たぶんずっとメルストが好きなんだろうなと思いながらショッパーを持って帰路につきました。
スタンプラリーができなかったのが悔やまれるので、20周年記念待ってます。
刀剣乱舞で学ぶ日本刀と未来展 -刀剣男士のひみつ-
日本科学未来館にて開催。入口前のこれでもう元取ったな…(※入場してない)と思えるでっかいポスターが飾られていました。見学時間2.5時間。
ゲームに関するなにかの記念というわけでもないので、日本刀についてだいぶフラットに学べるタイプの展示会です。そのため老若男女いました。(すごい)
実際に手を動かしてやるタイプの作刀体験コーナーは秀逸なつくりで、資料なんかで調べた知識よりも断然わかりやすく、そして読みたい人が読むような展示パネルには解説が仔細にまとめられていました。
とりわけ素晴らしかったのは刀工・刀派の発祥地が日本地図にまとめられていた展示パネル!過去に自分で作りたかったけど挫折した記憶があります。会津兼定と兼定、そんなに離れてたんか…とか青江派そこだったんだ…とか、見ていてとても楽しかったです。6年くらい前から見たかった。
また加州清光の天然理心流・剣術道場もありがとう…となりました。モーションキャプチャーになっても体幹のブレなさや突きの鋭さはさすがの一言です。沖田総司といえば突き(三段突き)なので、加州清光で見ることができて本当に満足でした。
同じチケットで常設展も見ることができるのでものすごくコスパがいいです。5時間くらいは未来館で遊んでました。
余談ですが、「芸術が廃れない未来にするには?」という問いに東京藝大の教授が「安易な目標達成主義にならないこと」と述べていて、ほぉ~と思いました。すごく端折ったので怒られそう。許してください。
内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙
国立西洋美術館で開催。見学時間…覚えていません!
カリグラフィーのゴシック体をちょっとかじっているので興味があり、見に行きました。ポスターで見た感じ字だけなら自分もがんばれば書けそうだなと考えていましたが、実際に見て無理だと悟りました。あたりまえ体操。
想像の倍、小さかったです。すべての写本が…。メモ帳よりも小さいような獣皮紙にきっちりと文字を敷き詰め、そこから行間装飾や金箔貼り付けなどを施された写本は予想以上に見応えがありました。もちろんA4くらいの写本もあり、それは更に豪華に飾り付けられているのでくらくらしました。一枚一枚にかけられた時間が途方もない。
かわいい小動物の装飾を見つけたり、浮気の裁判風景が描かれた装飾を見たり、ドラマがあるなあと眺めていたらラストの内藤さんのコメントでやられました。「これらは無名な芸術家の作品である」(かなり意訳)とのことで、写本の奥深さ、半端じゃないなということで会場を後にしました。
これも常設展を見ることができて、その中では「丘を下る羊の群れ」という絵がかなり好きでした。
西洋美術館初めて行ったんですが、ル・コルビュジエの連想ゲームで原田マハの「砂に埋れたル・コルビュジエ」を思い出しました。個人的にル・コルビュジエといえば枕詞は砂に埋れたになってしまっています。原田マハすごい。最近教科書にも載ったらしく、いい短編なのでおすすめです。
コミックマーケット104
東京ビックサイトにて開催。会場にいたのは並ぶのも含めて10:30-13:00くらい。二日目に参加しました。
初めてのコミケでありなおかつ巨大地震注意報が出ていたので事前準備は万端…のつもりで挑みました。水とスポドリ各1L、軽食、日傘、日焼け止め、タオル、歩きやすい靴、通気性の良い服。行ってみないとわからなかったものを挙げると、帽子があればよかったなと思いました。
10:30に西の待機列に並ぶのがどうやら初心者として正解の動きだったみたいです。ギリ木陰で待てる&11:30くらいにはホールに着けました。西ホールを様子見してこれがコミケ…!と感動しながら東ホールに向かったら、さらに”濃い”コミケが待っていました。
西よりも東の方がサークルも多く、当然人が多い…ということで高温多湿かつ酸欠気味な会場になっていました。こまめに水分を摂り、そしてこまめに出入り口付近の空気を吸い、頑張って倒れずにミッションをコンプリートしてきました。軽く命を賭してるような緊張感が常にあった。
見ていて面白かったのは評論島です。ズッキーニの料理本とか、北欧旅行記とか、中世の建築法まとめ本とか…いわゆる大人の自由研究みがあって、しかもそれが多種多様なジャンルで展開されていて面白くないわけがなかった。
無事に目星をつけていた本はオールゲット。ちなみに帰ってからすぐに着替えて、熱中症初期症状の頭痛がひどくなる前に寝る必要がありました。そんなに動いてないのに、かなり疲労困憊でした…。
事前にお目当ての本をまとめた会場のスケールが大きい宝の地図を作るのも、実際に人波を進んで本を購入できた瞬間も、偶然の出会いも全部楽しかったです!
暑さが厳しくなければなあとしみじみ、ほんとにしみじみ思います。
日記のオチ
人生にもうちょっと落ち着きができたらやろうと思っていたものをスケジュール帳に突っ込んでみると楽しい日が多く作れるんですが、忙しさにかまけて感情をしっかり味わうことができないままに時間が進むこともあり悩ましかったです。前述の教授が言ってた目標達成主義になりすぎないようにする、との一言がここにきて効いている。バランスって難しいですね。