2023年は珍しく音楽をたくさん聞いていたので、歌詞にフォーカスを当てて振り返っていきたいと思います。おおよそ3万分、1000曲くらい聞いていたらしい。まじですか?
使っていたサブスクはyoutubemusicです。その理由としては、youtubeのおすすめの曲を提示してくるAIの調教が面白いから、そして地味にここでしか聞けない曲がけっこうあるからです。
この記事のカバー画像も、1年聞いた曲のアルバムカバーを作るとしたら…とyoutubemusicが作ってくれました。たしかにこんな画像になる気がする。
ちなみに音楽を全然聞かない年は全然聞きませんし、聞いても偏りがかなりあります。音楽についてはかなり素人で、この記事にある曲は2023年以前に発表されたものが大半です。
これらについてご了承いただけましたら、レッツゴー!
Queendom / AURORA
I made this queendom on my own
Queendom / AURORA
And all the mountains are my throne1
去年いちばん聞いていた、Skyのコンサートの大トリの曲。AURORAさんの曲は神殿に響いてそうな荘厳さを持ちながら、母国語ではないためかBGMにできる爽やかさがあるので好きです。
歌詞から話題は離れますが、世界で最も美しい獣の咆哮があるとするなら、この曲の途中の歌詞のない歌声はそれに近いと思います。
一千光年 / いよわ
生きていても
一千光年 / いよわ
死んでいても
どっちでもいいんだよ
愛があるだけ
恋焦がれても 触れられるのは
夢の中だけ
だから
現実を見つめながらもどこか優しさが滲む歌詞、心地よい不協和音の連なり。耳慣れない新しさを感じつつ何度も聞いていると、不思議と懐かしさが覗いてくる曲調。いよわサウンドが頭から離れません。
矛盾するものをたくさん内包しているからこそ、生きてることを表現しているように感じます。
「残りの今日と踊り出す」というフレーズに去年作った小説のタイトルが影響されています。どの歌詞もいい。
ハロー / 時速36km
僕にとってはたいせつなものも
ハロー / 時速36km
お母さんあなたにはわからないでしょう
他の誰かに理解されないことが嬉しかった
平成のいいところだけを持ってきた曲。こういう曲を見つけるためにyoutubeのAIを調教しているといっても過言ではない。
このバンドはたしかにこういうバンドが歌っていてほしいような歌詞をどの曲も歌ってくれている気がして、2024年以降も聞いていきそうです。ずいぶん回りくどい感想になりましたが、聞けばきっとわかる。
乙女解剖 / DECO*27 (Adoの歌ってみた)
病事も全部
乙女解剖 / DECO*27
君のもとへ添付
ツライことほど分け合いたいじゃない
この好きから逃げたいな
自分じゃない人生を歩ませてくれる曲は好きです。
余談ですが、歌詞とは音楽語で表現されたメロディーが言わんとするものを一般人にもわかりやすく言語化したものである、という考え方があります。この歌ってみたはそれを強く感じました。要は、曲と歌詞が渾然一体で最高ってことだ。
はるのとなり / 佐々木恵梨
そよ風に吹かれて
はるのとなり / 佐々木恵梨
お家に帰ろう
夕陽が沈むまで
眺めてたかったけど
旅の終わりには確かにあるのに、日常に戻ってしまうとつかめなくなるものが表現されていて嬉しいです。この手からすりぬけていくもの・こぼれていくものを感じながら帰路につく瞬間、この歌詞のように名残惜しさはあるものの、悲しさはあまり感じません。自分が最も好きな喪失です。
この曲もこの曲が主題歌のゆるキャンも、この瞬間を描いてくれるのでかなり好きです。三期が楽しみ。
総括
この曲らをリピートし始めたのは2月以降なので、今年もこれらに比肩する良曲を見つけられたり再発見できると思うとわくわくしかないですね!
脚注
- 訳:私は自らの手でこの女王国を築き上げ、全ての山々を玉座とする ↩︎