一話以外感想は書かない予定です。だって面白いこと確定だし、そんなの書いてたら時間がいくらあっても足りないから……
以下、原作(途中まで)履修済みの人が書く感想です。致命的なバレはないですが、気になる方は見ない方がいいかも。
結論:製作者の方々ありがとう!
結末がわかってても心を揺さぶらせにくる布陣
90分って聞いて、アイが死ぬまで一気にやる気だな!その心意気、推せる!ってそもそも思ってたんですけど、実際観てみて何がすごかったかってアニメ向けに少しずつ改変していたところ。また、改変しない選択をしたこと。ここの調節が絶妙なバランスで、漫画の追体験以上の感動がありました。
今後の展開で「メディアミックスされた作品(ドラマ、映画、.5など)は原作を超えることはないのか?」っていう暗黙の問いかけに対し、「そのまま原作をなぞると駄作になる。だからこそ原作者ではないそれぞれのメディアのプロが解釈や構成や演出をリスペクトしながら変えなければならない」っていう答えを出す原作に対して誠実に作ってある一話だなと感じました。
まあまあものすごいプレッシャーだったと思うので心からの拍手を制作陣に贈りたい。
以下好きなシーン3つ。
社長婦人が血迷うシーン
よくぞカット(もしくは改変)しなかったな!のシーン。
このシーンの一番の役割はルビーの演技力を示すことですが、それだけなら別にいくらでもやりようがあると思ってます。
それでもあえて社長婦人が血迷うことによって、見てる人は「これから双子が世間にバレないようにアイと二人が頑張っていく物語なのかな?」って思うんじゃないでしょうか。
このシーンは物語の面白さが何倍にもなる色々クリティカルなシーン(ただし消されやすい)だと認識していたのでカットされたなかったのが嬉しい。
「問題大アリよ!」のシーン
構図が漫画と異なるシーン(台詞は一緒)。
原作通りだと、台詞に合わせて画面が空を向いて大声に驚いたカラスが飛んでいく感じのシーンになったはずですが、その何倍も迫力がありました。震える肩を映し、唖然とする周囲で間をとって、そして何より声優の感情のこもった演技。すべてが合致してましたね……!
どんな作品においても登場人物が泣くほど悔しがるシーン、個人的にスーパーウルトラハイパーコズミック・大好きなのでめちゃくちゃ最高演出でめちゃくちゃに嬉しかったです。
ちなみに好きなキャラ一人挙げろと言われたら有馬かなちゃんになります。よろしくお願いします。
アイが刺殺されるシーン
構図は漫画と一緒だったけど演出が異なったシーン。
走馬灯の演出、原作にはなかったものです。それだけでもほんとうにぐっとこさせるものがありました。更にその後に続くアイの「二人のランドセル姿、見たかったなぁ」というのも言葉選びが原作より少し違って、この合せ技で原作が与えたかった印象を強烈に残らせる巧みさが好きでした。
余計つらかったけどこのつらさは面白さに続くつらさなのが憎い。
アニメがめちゃ優秀な作りになっているので、相対的に漫画の強みもわかってくるっていう不思議なアニメでした。
例えばギャグシーンの「ママは処女受胎だったんだよ」とかはどうやっても(相当工夫しないと)漫画で読む字面のインパクトには勝てない気がします。得意分野の違いですね。
総評としてめちゃくちゃ面白かった~~!やっぱり「エンタメをやるぞ!」って極振りされた作品は面白い(あたりまえ体操)。じっくり追ってきます!
追記:一つだけ改善点を挙げるとするなら
3話まで視聴。
すごい珍しい現象だと思うんですけど、OP本編EDが全部主役~‼‼てな感じで才能の殴り合いが起こってる感じが否めません。監督がそれぞれの得意分野の上手い人に全面的に任せたんだろうな。
調律するということをしてくれれば……というのはめちゃくちゃ我儘ですね。
でもきっと、やればもっと伝説級になるポテンシャルを秘めてると思います!
要約:
松本理恵、OPEDやってくれーー(毎度言ってる)